ぱらげです。
筆者はかれこれ授乳期から1年半ほどミニピルを愛用していますが、以前服用していた低用量ピルに比べほとんど副作用を感じず、生理の煩わしさも感じず、快適な生活を過ごせています。
このミニピルの存在は、女性の間でも意外とあまり知られていないようなので、ミニピルのメリットデメリットふまえてまとめてみました。
(医療従事者ではなく、一般ユーザーの視点からわかる範囲で記載しております)
ミニピルとは?
ミニピルは一般的に日本国内の場合、生理不順や生理痛、子宮内膜症などの治療に使用されているホルモン剤です。
また、しっかりとした服用方法を守ることで、広く市場で出回っている一般的な低容量ピルに匹敵する避妊効果があると言われています。 ミニピルの特徴としては、休薬期間を設けずに365日連続して飲み続けるという点です。 ミニピルに含まれるホルモン含有量は、低容量ピルよりもさらに少ないとされており、きちんとした避妊効果を得たいのであれば、毎日「同じ時間」に服用をします。
ミニピルには何が含有されているの?
低用量ピルには、
・卵胞ホルモン(エストロゲン)
・黄体ホルモン(プロゲステロン)
という2つのホルモンが含有されていますが、
ミニピルには、
・黄体ホルモン(プロゲステロン)
のみが含有されています。卵胞ホルモン(エストロゲン)が含有されていないことで、低用量ピルよりも厳格な服用を心がける必要がありますが、その分副作用も少なく血栓症などのリスクも軽減されます。
ミニピルはどんな人から指示されているのか?
・授乳中
・生理痛が重いor生理を止めたい
・ヘビースモーカー
・40歳以上
・肥満体質
・偏頭痛持ち
・高血圧
・心臓に疾患がある
・他、血栓症リスクの高い方など
ミニピルのメリット・デメリット
メリット
・授乳中でも服用ができる
エストロゲンの分泌量が多くなると母乳が出なくなってしまうことがあります。エストロゲンが分泌されていないミニピルなら、授乳中でも安心して飲めるというのはそのためです。
・血栓症リスクが少ない
血液を固める「凝固作用」のあるエストロゲンが含有されていないため、血栓症の発生リスクは少なくなります。血栓症はひどくなると「脳梗塞」、「心筋梗塞」なども引き起こす怖い症状です。
・副作用が少ない
筆者は以前低用量ピルを飲んでいましたが、その時は吐き気や不眠、全身のかゆみなどがひどく、服用を中断しました。ミニピルに変えてから、これらの副作用はまったくといっていいほどでなくなりました。
・生理がほとんどない
筆者はまったくなくなりました。毎月苦しんでいた重い生理痛とは無縁の状態です。たまにナプキンのCMとかを見かけると、「女性って大変だなあ」と他人事のような感じになってしまいました。
ただ、かかりつけの病院の看護師さんいわく、服用をやめることで比較的すぐに生理がきて、妊娠もできるようになります。
デメリット
・毎日決まった時間に服用しなければいけない
ミニピルの場合、3時間服用のタイミングがずれるだけで避妊効果が薄まってしまいます。
服用し始めで慣れるまでは、ケータイなどでアラーム設定しておくことをおすすめします。
・最初不正出血がある(かもしれない)
人によりますが、筆者はありませんでした。ただ、しばらく継続して飲むことでおさまっていきます。
ミニピルの避妊メカニズム
一般的に低用量ピルは「排卵」をさせないことで避妊効果を出します。それと引き換え、ミニピルは服用しても基本的に排卵の抑制はされません。これが低用量ピルとミニピルの大きな違いです。
どうして排卵するのに避妊が可能なのかというと、ミニピルには3つの仕組みが備わっているためです。
その1
子宮頸管粘液の分泌により精子の侵入を防ぐということ
この点については低用量ピルと共通しています。
その2
輸卵作用を抑止すること
たとえ受精が成立しても、受精卵は子宮にたどり着けずに消滅してしまいます。
これは緊急避妊(アフターピル)のメカニズムと共通しています。
その3
子宮内膜が薄い状態に保たれ着床にいたらないこと
これがミニピルの主な仕組みといわれています。子宮内膜の増殖が極端に抑えられることで、消退出血(いわゆる生理)が少なくなったり、まったくなくなるということについても納得ができますね。
ミニピルにはどんな種類があるの?
日本では、「ノアルテン」や「セラゼッタ」「ノリディ」などがポピュラーです。構造はどれも同じですが、薬に含まれる黄体ホルモンの含有量がそれぞれ違います。自分がどの種類のミニピルを服用すべきかは、実際にミニピルを取り扱っている病院で直接相談することをおすすめします。
(ちなみに筆者はノアルテンを服用しています。選択して決めたというよりは、たまたまかかりつけの病院が取り扱っていたミニピルがノアルテンのみだったからという理由です。今のところ、筆者の体には合っているようで、特に不正出血や副作用などはほとんどありません)
服用のスタート時期は?いつから避妊効果?飲み忘れた場合は?
服用のスタート時期は?
基本的には生理の始まった1日目から服用を開始します。
いつから避妊効果でる?
連続での服用を始めてから1週間後から効果を発揮します。
飲み忘れた場合は?
前回の服用から翌日の服用時間までに飲み忘れに気付いた場合、その時点で飲み忘れた1錠を服用し、またいつもの時間に当日分も服用します。この場合も、基本的には避妊の効果は1週間後からと捉えておいた方がよいと思います。
(筆者も飲み忘れ頻繁にします。。)
ミニピルはどこで購入できる?
筆者がわかる範囲だと、「病院処方」と「通販」の2つの方法から購入ができます。
ピル後進国と言われている日本では、低用量ピルは認可されていても、ミニピルは認可されていません。そのため、ミニピルを取り扱っている病院も非常に少ないのが現状です。
それでも、インターネットで「ミニピル 病院 東京」などで検索するとそれなりにヒットするので、まずはお近くにそのような病院があるか検索してみることをおすすめします。
(筆者は電車で30分ほどのところにある病院に通っていますが、電車通院するほどの価値がミニピルにはあると思っています)
もし、近くにミニピルを取り扱っている病院がない場合は「通販」という選択肢もあります。
実際に病院で相談せずに服用するという点には少し不安は残りますが、費用面でも病院処方より安くなるケースが多いです。
自己責任にはなってしまいますが、ミニピルそのものが決して危険な薬というわけではないので、通販サイトで購入してみるという選択肢もありなのではないでしょうか?
通販サイト(例)
・個人輸入代行オオサカ堂
・ココロ薬局
ミニピルの費用はいくらぐらい?
病院処方の場合
筆者が利用している病院の場合、ノアルテン1シート(1ヶ月分)3,300円です。
定期血液検査などが半年に1度程度はいるので、その時だけミニピル代に検査代として3,000円程度が上乗せされます。自費診療です。
※病院によって金額は変わると思います。
通販の場合
利用するサイトにもよりますが、1シート2,000円前後という印象です。数ヶ月分まとめ買いすることでさらに安くなるサイトもあるようです。
(筆者は以前低用量ピルを通販サイトで購入していました。)
まとめ
「授乳中でも飲めるピルってないのかなあ」
といろいろ探した結果たどり着いたのがミニピルでした。
低用量ピルを服用して副作用で苦しんだ経験がある筆者は、ミニピルにしてからは特にトラブルなく快適に過ごせています。
おまけに生理がないというのは本当に楽チン!
望まない妊娠を防ぐことはもちろん、女性特有のストレスや煩わしさなどを少しでも解消して、精神面でも健康面でも安定した生活を送りたいですよね。
ミニピルの存在や良さが少しでも世に広がればいいなという願いをこめて書いてみました。
他、人気記事↓
短足女子がアンクルパンツを格好よくはきこなす3つの方法
1歳半児と母2人旅!長時間フライトの機内での役立ちグッズや裏技紹介(失敗体験も。。)
参考サイト
https://www.shibuya-bunkamuradori-ladies.jp/hinin/minioc
https://neoclinic-w.com/pills/108
https://nikibi.koenji.clinic/archives/538
http://finedayspill.blogspot.com/2014/03/now.html
http://finedays.org/pill/principal/principal16.html
コメント
突然申し訳ありません。
現在ノアルテンを3ヶ月飲み終え、服用を中止したものです。
もし服用をやめられていたら伺いたいのですがら服用後、生理は周期通りにきましたか?
服用後生理が3ヶ月こなくなってしまったので不安です。
やはりノアルテンを飲まない方が良かったのかな、と後悔しているところです…
ノアルテンを服用されている方が少ないので、気になって質問致しました。
まゆさん
コメントありがとうございます。
私もノアルテンを服用し始めて生理がまったくこなくなってしまったので不安になり看護師さんに相談したことがあるのですが、
基本的にはノアルテンを服用している期間、生理はこなくなることが多いようです。
服用をやめたら生理は再開されると聞いたのですが、個人差はあるのかなと思います。
まゆさんは服用をやめたあとどれぐらい生理がきていないですか?
私自身専門家ではなくあまり参考にならないかもしれませんので、あまりに期間が空きすぎているようでしたら、念の為婦人科などの病院で相談された方がいいかもしれません。
こんにちは。
PMS軽減を目的に産婦人科を探して受診したところ、私もミニピルとしてノアルテン5を勧められました。
お医者様からは
「服用中は排卵が止まるので卵巣を休めることができるし
それによるホルモンバランスの変動がないので、PMSも楽になる」
と説明されましたが、その時にふと
排卵がないなら避妊効果もあるということ・・・?と思い立ち、WEBで調べて
こちらのページにたどり着きました。
日本ではミニピルが未認可のせいかページごとに説明がバラバラで、
「ノアルテンは避妊には向かない。避妊向きのミニピルはセラゼッタ」
とか、
「ノアルテンは黄体ホルモンを補い子宮内膜を厚くするので妊娠希望者向き」
など、あまり統一した見解がない印象です。
授乳中でも服用できるピルをお探しになったとのことですが、
差し支えなければ、目的(排卵抑制=避妊、PMSの軽減)をお聞かせいただけませんでしょうか。
不躾な質問で申し訳ありません。お教えいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
shishiさん
すっかり返信が遅くなり申し訳ありません。
コメントありがとうございます。
ミニピルを服用している目的としてはいくつかありまして、
生理痛の軽減(結果、軽減どころか生理がそもそもなくなるので精神的にも身体的にも楽になりました)、避妊などがあります。
おそらく生理がこなくなるためPMSもだいぶ軽減されるのではないでしょうか。
ちなみに、今は通販でセラゼッタを服用しておりますが、特に問題はありません。
先月行った子宮頸がん検診も問題なしでした。