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寂れたメンフィスの街が妙に色っぽい〜ジムジャームッシュ「ミステリー・トレイン」

ミステリートレインMovie

昨日久しぶりに渋谷に出かけたので、かつてはだいぶ世話になった駅前のどでかいTSUTAYAでDVDを借りました。

時々無性に観たくなるジムジャームッシュ。
中でもミステリー・トレインは、以前、私がアメリカ横断中に行こうとして行けなかったメンフィスの街が舞台になっています。
というより、この映画の舞台だからこそ行きたかったんですね。

その時の記事▼
20.映画ミステリートレインの舞台、メンフィス
19.試練再び!

 

あらすじ

 

物語は第一編(ファー・フロム・ヨコハマ)、第二編(ア・ゴースト)、第三編(ロスト・イン・スペース)と3部構成のオムニバス形式。

第一編(ファー・フロム・ヨコハマ): アムトラックで横浜から旅行しにきたロッキンな見た目のカップル、ジュン(永瀬正敏)とミツコ(工藤夕貴)は、エルビスプレスリー聖地巡礼のため、テネシー州メンフィス駅で下車。サン・スタジオを見物後、重たいスーツケースを2人で引きずりながら街の散策をする。疲れ果てて行き着いた先はアーケード・ホテルという小さなホテル。2人はそこで一晩過ごすことにする。

第二編(ア・ゴースト): メンフィス空港で足止めをくらったルイーザ(ニコレッタ・ブラスキ)はしかたなくメンフィスの街に出るのだが、いらない雑誌を何冊も買わされたり、レストランでは初対面のおじさんからエルビスにまつわるホラー話を聞かされたあげくお金をぼったくられたりとついてない。アーケード・ホテルのフロント係(スクリーミン・ジェイ・ホーキンス)から宿泊を断られて困っているディディ(エリザベス・ブラッコ)という女性と出会い、相部屋利用で宿泊することを提案する。

第三編(ロスト・イン・スペース): ディディの元彼ジョニー(ジョー・ストラマー)は、友人のウィル(リック・アヴィレス)とチャーリー(スティーヴ・ブシェミ)と一緒に酒を買うために寄ったリキュールストアで店主(ロケッツ・レッドグレア)と口論になり、うっかり銃で撃ってしまう。3人は、ウィルの義兄が働くアーケード・ホテルに逃げることにする。

 

この映画について

ミステリートレインホテル前

実際、観てみるとわかりますが、各部で行き着くところがアーケード・ホテルという所です。
同じホテルの異なる部屋にそれぞれ泊まるわけですが、最後もこれといって交わることがなくドタバタと物語が終わります。
ドキドキハラハラする場面もそれほどなく、のめりこむような面白さはありません。

私が思うに、この映画の魅力はどこか別のところにあって、
廃れたメンフィスの街が醸し出す妙な色っぽさとか、各章に登場するキャラクターの色だったり、登場人物のやりとりが切実でリアルでほっこりさせてくれるところなのかなと思います。

日本人俳優の工藤夕貴たちの存在を初めてこの映画で知りましたが、この2人もなかなか味があります。
重たいスーツケースを長い棒にくくりつけて2人でかったるそうにかついでたり、足の指でジッポに火つけてたり。
ベッドシーンに関しては、ちょっとこちらが目をつむりたくなるぐらい恥ずかしくなってしまいますが笑

工藤夕貴その後ジムジャームッシュの「リミッツアンドコントロール」でも登場していますね。

あと、ゴーストで登場するニコレッタブラスキ。
ライフイズビューティフルでこの女優さんを知るのですが、あの映画さながらの凛々しさを残しながらも、ミステリー・トレインではどこか抜けているところが見所の一つです。
*フッサフサの脇毛にも注目笑

ミステリートレインのニコレッタブラスキ

メンフィスは治安が悪いと言われていますが、今はどうなんでしょう。
いつか子供連れてミステリー・トレインロケ地巡礼で訪問したいですね。

ホテルの支配人1

 

 

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