ぶらりワシントンD.C.。リンカーンとは何者だったのか考える【アメリカ横断_10】

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2014年2月から、24日間にわたるアメリカ横断旅行の記録です。

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東京は雨続きでいやになっちゃいますね。
そろそろまたどこかに行きたくてうずうずしてきました。
次なる旅はインドにしたいんですが金がすっからかんなんでとりあえずまた地道に貯金していこうと思います^_^
その準備期間もまたいろいろ妄想したりして楽しいんですけどね^_^
就活中だからとか言って痩せ我慢してないでそろそろその期間に突入しちゃいましょうかね笑
さてこの間の続きです。

何やら神殿のような白くて綺麗な建物の中に吸い寄せられるようにして入っていくと、この立派な大理石でできた人物が堂々と佇んでいた。

このおじさん誰!?
「人民の人民による人民のための政治」で有名な第16代大統領エイブラハム・リンカーンです。
アメリカではこれまで44人の大統領が歴任していましたが、リンカーンはその中で特にアメリカ国民から愛されている大統領の一人のようです。
ちなみに”Yes! We can!!! ” のオバマさんがちょうど今日本にきてますね!
ちなみに、その愛されている過去の大統領3人を挙げると、
初代大統領ジョージ・ワシントン
(独立戦争、当時世界最強だった英国軍との戦いで、最高司令官として指導力を発揮し、勝利に導いた建国の父)
第32代大統領フランクリン・D・ルーズベルト
(20世紀未曾有の大恐慌で疲弊したアメリカ経済をニューディール政策で立て直した。また、当時ラジオを通してホワイトハウスから不安に怯える国民に対して直接呼びかけ、安心感を与え続けた。)
そして3人目はこの白いおじさん、リンカーン。
個人的にすごい魅力を感じた大統領で、その点について少しだけ紹介します。
リンカーンはケンタッキー州の辺境に位置する丸太小屋で生まれました。
貧しい家庭で育ち、幼い頃から力仕事の手伝いをさせられたりで受けた学校教育は一年に満たなかったらしいですが、小さい頃から伝記や冒険記など沢山の書物を好んで読んでいた経験が、多くの名演説を生む土台を作りました。
アメリカの大統領ってみんな「演説」うまいですもんね。
19世紀後半から徐々に、機械を利用し産業化しつつある北部と、プランテーション農業において黒人奴隷の存在が欠かせなかった南部との溝は深くなり、ついに南北戦争が始まります。
北部は「アメリカの分裂を防ぐため、人道主義を貫くため」
南部は「自分たちの生活を守るため」
この戦争は4年も続き、最終的に62万人もの犠牲者を出した近代史上最大規模の内戦となりました。
「アメリカは暴政を強いるイギリスから独立を勝ち取った。素晴らしい理念の下に作られた自由と民主主義のこの国を決して分裂させてはならない」
「独立宣言に列挙された自由や幸福追求などあらゆる自然権が黒人には与えられないとする理由は、世界中のどこにも見当たらない」
リンカーンはこの信念を曲げず、北軍の最高司令官として指導にあたり、
1863年「奴隷解放宣言」を発表。
その後南北戦争において北軍を勝利におさめました。
リンカーンは奴隷解放宣言への署名をするとき、
「私の人生において、この文書への署名以上に自分が正しい事をしていると強く感じたことはない。もし私の名が歴史に残るとしたら、この宣言によってであり、私のすべての思いが込められている」
と人々に語ったそうです。
そして南北戦争終結の5日後、リンカーンは南部びいきの人物に銃撃され、暗殺されました。
参考文献
明石和康  『大統領でたどるアメリカの歴史』岩波書店  2012
人類平等だとか、正義のためとか口で言うのは簡単なことです。
一国のリーダーとして職務を遂行する上で、一筋縄ではいかないことなんかたくさんあると思う。これは何に対しても言える事だけど。
リンカーンのすごいところって、自分の中の信念を決して曲げないで、この信念に従って根気強く行動し続けてきたということだと思うんです。
なかなかそれが、できなかったりするんですよ。
リンカーン像を見上げながらそんなことをしみじみと感じたあと、おなかが空いたのでワシントンDCで見つけたお気に入りのスープ屋さんでひと休み。
スープはもちろん特大サイズ。

外はほんのり粉雪が舞っている程の寒さ。

あったかい物食べてる時って極上の幸せを感じる。
レジのお兄さんも感じ良くて嬉しい。

その後の散策で撮った写真。

だいぶ疲れてきたけど、朝、小林さんと藤田さんに絶賛オススメされた議会図書館にも行きたい!
しかし議会図書館はナショナルモールの反対側のかなり離れた場所にあります。
というか昨日行った国会議事堂より更に向こう側。

残された気力と根性で向かいます!

タクシー?そんなものは邪道だぜ!ビンボーなだけですね。
その道中ではひたすらこのチョコバーをボリボリ食べていました。

アメリカでいったい何個買ったかわかんないぐらい、まじで美味しいんですこのお菓子!

また食べたい。
そして、

ようやく到着!

国連に入った時のように厳しい荷物チェックをし、中へ。

豪華な内部。

しかしそれでいて静かでとても落ち着く空間。

そしてここは映画「ナショナルトレジャー2」のロケ地としても使われました!

この図書館にある書庫から暗号を入力して「秘密の本」を持ち出すという超ワクワクするシーンです。
しばらく図書館のベンチに座って休んでいたら、どうやら閉館時間らしく外につまみ出された。
外に出ると暗くなりつつあったけど空は晴れていて、国会議事堂のこんな写真も撮れました。
少しの時間しか入れなかったけどきてよかったな。
しかし、今日はいったい何キロ歩いたんだ?
宿に戻ると死んだように爆睡したのは言うまでもありません。

ワシントンDCにはリスがいっぱい。

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