超絶危険都市!メキシコ、シウダー・フアレス【アメリカ横断_24】

Travel

2014年2月から、24日間にわたるアメリカ横断旅行の記録です。

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補足情報(2019年4月13日現在)
本記事にも出てくるメキシコ・シウダーフアレスの治安は、以前よりも比較的に改善傾向にあるようです。
ただ、外務省によると「不要不急の渡航は止めてください」と勧告されていると同時に「危険レベル2」地域に指定されています。 -外務省海外安全ホームページ-
渡航される予定の方は注意して行かれてください。

みなさん、お久しぶりです(^^)

街中ではクリスマスソングが流れ始めた今日この頃、既に半年以上前にさかのぼって、灼熱の太陽がサンサンと輝くエルパソ編の続きにお付き合いください!笑

エルパソストリートをひと通りぶらぶらしたあと、一度休憩しに宿に帰る。

時間は12時頃。しばしお昼寝もした。

アラームで叩き起こされた後はやはり埴輪みたいな半開きの目をしたまま再び昼下がりの外へ飛び出した。

一回昼寝しちゃうとどうも自分に甘くなる。けど、ここで時間を無駄にはできない。

なんたって、私にはここにきたらやりたいことがあるんだー!

お気に入りの映画の1つ。
”ノーカントリー”
原題は”No Country For Old Men”
ここエルパソが舞台のバイオレンス映画。
映画に出てくる俳優ハビエルバルデムがあまりにも不気味すぎる件www
”それでも恋するバルセロナ”のセクチーな彼とのギャップが結構たまらなかったりする。
ワシントンDCで知り合った小林さんもエルパソの話をすると真っ先にこの映画の名前を口にしてたっけ。
また、小林さん自らが体験した、この映画さながらの壮絶な体験談を聞いた。
内容は小林さんがエルパソに滞在していた数年前のこと。
メキシコのクラブでブイブイするというなんとも単純な目的で、小林さんはエルパソからサンタフェ橋を渡ってルンルン気分で国境をこえ、メキシコ、シウダー・フアレスという街へ入った。
しかし帰りは腕と肋骨を数本骨折し、足を引きずり変わり果てたボロボロの姿でエルパソに戻ってきたという話。
メキシコで飲んだくれていた小林さんは、いつの間にか複数のメキシコ人達に囲まれ、殴る蹴るの暴行を受けて財布を盗み取られたらしい。
そ、壮絶すぎる。。
小林さんの「あの街には絶対行かないほうがいい。むしろエルパソもやめておいたほうがいい。」と念を押されていた。
それに、シウダー・フアレスは戦闘状態にある地域以外では世界で最も危険な都市と言われ、麻薬組織による犯罪や殺人が横行している。
外務省からのお達しは「渡航の是非を検討してください」
しかしこの好奇心と冒険心には勝てない!!!www
ということで、せっかくなのでせめて国境付近までは行ってみることに。
もちろん、さすがに命は惜しいので入国は絶対にしない前提で。
小さなゲートをくぐり、サンタフェ橋を渡って橋の上の国境まで向かいます。
橋を渡っている途中で、1人のメキシコ人女性が警官から尋問を受けているのを見かけた。
橋を渡り始めた時から、なんだか辺りからただならぬ緊張感を感じる。
なんとなくその光景を写真に撮った瞬間、さっきまで尋問をしていた警官がすかさずこわい顔をして近づいてきた。
警官「今何を撮ったんだ?見せろ」
ぱら (カメラを差し出す)
警官「今撮った写真全部消せ」
なにがなんだかわからないけど、警官の言われるがままに慌てて写真を消した。
周りを見渡すと、生活感の染み付いたメキシコ人らしい濃い顔をした人達ばかりで、私みたいないかにもアホそうな観光客は誰一人として見当たらない。
なんだかこの時点で来ちゃいけない雰囲気をつくづくと感じた。
国境まできた!!

向かい側。

ここでしばらく警官にバレないように写真を撮りまくったりぼーっとしたりしていた。

周りでたむろしているメキシコ人達は物々しい雰囲気でそんな私をじろじろ見てくる。

気持ち悪い。

そろそろ戻った方がよさそうだ。

来た道を戻ろうとしたその時、通りすがりのおじさんに

「ここは一方通行だよ」的なことを言われる。

なんと。。
ということは
メキシコ入国避けられねぇぇ!!!!!wwwww
ていうか橋渡る前に確認しろ自分!!!
相変わらずバカまるだし
ひとまず橋を渡り先に進むしかなくなってしまった。
リオグランデ川。カラカラやねん。
シウダーフアレスの街並み。

やばい。マジで怖いんですけど。

そして

入国。

これ以上は先に行けない。
行ってみたい気持ちはあるけど、
ここでさえ人々はちんちくりんな私を物珍しそうにじろじろ見てくるのに、これ以上調子に乗って突っ込んでいったら何されるかわからない。
サンタフェ橋への入り口。
メキシコ側からは絶え間なく車の渋滞が続いている。
上の写真にも写っている赤い服を着た人が、そんなすり抜けていく車のドライバーに向けて、必死に腕を伸ばして新聞を売っている。
どこだって、みんな生きていく為に必死なんだな。

場違いにふとそんなことを感じた瞬間だった。

ここでは長居せず早々にエルパソに戻ることに。

橋を再び渡るには検疫?スタッフにいくらか現地通貨を支払わなければいけないらしい。ペソなんて持ってない。

ぱら「ドルだといくら支払えばいいの?」

スタッフ「ツ、ツー…テン、セント」
ツーテンセント?
50セントのことを言いたかったらしい。
スタッフのおじちゃんは恥ずかしそうにはにかんでいた。
こんな所に居ながら私以上に破壊的に英語が喋れないってどんだけですかwww
「グ、グラシアス!」
私も唯一知ってる言語で答えてみた。
さようなら、メキシコ。
といっても滞在時間はほんの数分だったけどwww
さっきまで向かいにあった境界線の印。

エルパソ
なんかめっちゃ栄えてるように感じるwww

行きはしょぼい銀の棒のゲートをくぐってきただけなのに、アメリカへの入国審査はなんだかスケールが違いすぎた。

めちゃめちゃ厳重!!!www

並ぶ列の種類がたくさんあってかなり戸惑った。

スタッフにパスポートを見せる。
スタッフ「なんでメキシコなんか行ったの?」
ぱら「ただ国境に行きたかっただったんだけど」
的なことをどうにか話す。
スタッフ「You are brave」
私もこんなことになるなんて思ってなかったよ。
それにしても、なんだかこの日は思いがけずすごく冒険した気分。
帰りはエルパソ市内の平凡なスーパーでご飯を買って宿へ帰宅した。
次回へ続く。

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